夜王(連ドラ)前半
あらすじ
主人公新人ホスト遼介が仲間のホスト、オーナーや恩人である麗美の力を借りながら
ライバルであるNO1ホスト聖夜に立ち向かっていく中で、人間としてホストとして成長してくビジネスサクセス物語。
だと思ってましたが、全話見終わった感想は、
ロミオのNO1ホストであり、歌舞伎町四天王ホストの一人でもある主人公聖夜が、新人ホスト遼介の出現により、人間としてホストとして成長してくビジネスサクセス物語。
と、錯覚してしまうほど、どちらが主人公かわからない扱いでした。
ドラマを観る前にレビューや聖也さんの画像をすでに見ていたので、キャラや服装が強烈で結果的に主人公を喰っている感じかと思ってたのですが、
まさかの脚本総出で聖夜さん押しでしたwww
まず、序盤ではホストとしての聖夜さんがいかに優れているかが描かれます。
ホストとしての立ち振る舞いであったり、お客様を喜ばせるための演出(この辺りは人により好みが出そうですが、ちなみに私には面白かったです。声出して笑いましたw)、
新人であり規格外ホストである遼介がお客様を怒らせるたびに機転の利いたフォロー
(お客様の靴にキス、自腹でお店に来てたお客様全員にドンペリをふるまうなど)
個人的に面白かったのが四天王のくだりで、
遼介の派閥の修さん(要潤)の妹が、四天王の一人の赤城さんのお店に通っていて、その店のホストに騙されており、目を覚まさせるため説得するくだりがありまして、
妹がホストに騙されていたとはいえ、結果的に他の店の営業を妨害した形になってしまいます。
で、四天王が集まるうさん臭い店に遼介を呼び出して、
四天王:「(営業妨害の)責任をどう取るつもりだ」
遼介:「ホストをやめろってことですか?」
四天王:「雑魚が一人辞めてすむことじゃないの。店の問題だって言ってんの」
的なニュアンスのやり取りが繰り広げられた後、聖也さんが尻拭いのため登場。
四天王が聖也さんにロミオの人間がやらかしたことにどう責任取るのかと聞くと、
聖也さんは頭を軽く下げて「すまない。俺に免じて許してくれ」と謝ります。
謝るだけかい?ごめんで済んだら警察いらんわい!!
と四天王がどんな謝罪を要求するか期待してたら、
あっさり許す四天王wwww
「嘘やん!!四天王めっちゃええ奴やんか!!」と思わず突っ込んでしまいましたwww
まぁそれだけ四天王認める聖夜さんってすごいホストなんだよってことかと思いますが…。
この辺りまで(四話目)は、主人公のライバルである聖夜さんを持ち上げるのは理解出来るんです。すごい敵であればあるほど、それにうち勝った主人公がすごく見えますしね。
それにロミオを安く買いたたいて乗っ取るという聖夜さんの闇の部分もみせてましたし。
ところがそれ以降ですよ。
- 自分を育ててくれたお客様が金銭的に破綻→あっさり切り捨てる→ように見せかけて、やり直すため深夜バスにのり東京を離れるお客様を切なそうにひっそり見送る。
- 遼介のお客さんでありロミオの恩人麗美さんが病気→その麗美さんと連絡を取りたいと男性客(岩城滉一)がロミオに来店→個人情報は話せないと遼介断る→岩城が怒ってなじみのホステスをつかってロミオをジャック→ホステスはお金をロミオに落とさないうえに他のお客様も入れなくてロミオがピンチ→遼介、岩城に土下座→何の解決にもならずww→聖夜さんがジャックしてるホステスの店を逆にジャック→オーナーも動いて解決(オーナーもっと早く動けよ!)→聖夜さんが麗美さんのお見舞いに訪れ「あなたのロミオは大丈夫」だと告げる
- 遼介をNO1するというお客が現れる→実は聖夜さんの元カノ→過去、その元カノのオトンに金(三百万)やるから娘と別れろと屈辱的な扱いを受ける→現在、実は元カノ一家はお金に困っており借金がある→すべてを知っていた聖夜さんは「二度と店に近づくな」と今度は聖夜さんが元カノに手切れ金(小切手)を渡す。過去にオトンから突き付けられた三百万と思いきや
その額、金伍千萬円也!!!!!(元カノの借金と同額)
男前すぎるやろ、聖夜さん!!
と、うちの聖夜さんはクールで仕事が出来るだけじゃなんですよ☆ツンデレなんです☆ホンマは優しくてめっちゃいい子なんです☆しかもほらこんなに男前なんですよ☆という謎の聖夜さん押しw
で、この辺りから物語のメインである遼介と聖夜さんのNO1対決が始まります。
NO2まで成長した遼介と実業家フジ子の指名を取り合う二人。フジ子の指名を勝ち取ったほうがNO1に。
いつもの余裕はなくなり、他のお客様の前でフジ子に口移しでお酒を飲ますなど焦りを見せる聖夜さん。そんな聖夜さんに怒る常連客ヒロミと失望し距離を置く派閥のホスト達。
と、聖夜さん弱さや焦りを見せといて、ついに主人公遼介がかっこよくNO1を勝ち取るのかと思いきや、
最終回で怒涛の聖夜祭りが始まりますww
NO1対決にむなしさを感じ身を引き店をやめる遼介→フジ子の命令で暴漢に襲われ、病院に運ばれるオーナー→フジ子と手を組んでいた店長の陰謀より、警察がロミオのロッカーから麻薬が発見→ロミオは営業停止に。→フジ子が歌舞伎町にホストクラブをオープン→手を組んでいたロミオの店長もフジ子の店に移籍→悪評が立ったロミオのお客様をフジ子の店にとられる→聖夜も来ないかとフジ子に誘われる。
すべてを知った遼介と聖夜さんが閉店中のロミオの店内で会話。
「輝きを失ったロミオに価値はない」と言う聖夜。そこにオーナーが現れ二人に謝罪。
自分の理想のホストクラブについて語る。
オーナーの話に心動かされた遼介と聖夜は手を組み、去っていったかつての仲間と共にロミオを取り戻すことを決意。
で、ここから聖夜祭りの始まりますww
- 一番の見せ場であるライバル同士の共闘を誓いあうシーンで、持ち掛けるのが主人公ではなく聖夜さんwww
- 裏切者の店長に啖呵きりに行くのも聖夜さんww店長もフジ子の店の店のホストも聖夜さんに圧倒される。
- ロミオのオープンを聞きつけて、客としてやってきたフジ子に遼介がホストクラブとはどうあるべきが説教→圧倒どころかフジ子は逆ギレwww
- その時、聖夜さんがヒロミなど常連のお客様を引き連れ颯爽と登場。
- 「たかがホストクラブ。ロミオなんて潰してやるわよ」とフジ子が宣言したところに、「おまたせしました聖夜さん」とあくまで聖夜さんに呼ばれた四天王が再登場ww
- 「ルールを破る奴は許せない。歌舞伎町のすべてのホストクラブを敵に回した」と宣言され敗北するフジ子。
- お客様へのロミオ再建のあいさつを遼介に譲る、男気聖夜さん。
- 遼介との協力関係を見て、ロミオの権利書を聖夜さんに譲ろうとするオーナー。しかし、お世話になったと礼を言いオーナーの申し出を断り,ホストとしてさらに成長するためロミオを去ると告げる聖夜。
- 新たに移籍した大阪で速攻でNO1になる聖夜さん。
最終回で主人公空気かよ!?
っていうかどんだけ聖夜押しやねん制作サイド!
と、感じる最終回。
私は北村さんファンですが、こんなに聖夜さん押しでいいのだろうかと何故か申し訳なく思う脚本でしたwww
北村さんがアキハバラと並行撮影していたせいか、出番の時間自体は決して多くないのですが終始おいしい役どころでした。
と、製作者サイドの聖夜さん押しを語ったところで後半に続きます。