夜王 後編
前半では、いかに聖也さんが破格の待遇で描かれているかを力説しましたが、
これと並んでぜひ言いたいのが、聖也さんの個性的なお召し物です。
よく言えばハイセンス?、悪く言えばコントww
松岡さんもDVD特典映像でおっしゃっていましたが大阪テイストがあふれんばかりの衣装です。
余りにも、ストーリー上聖也さんがかっこよくなりすぎたので、
スタッフサイドから与えられたハンデにさえ思えてきます。
まず、ヒョウ柄、とら柄、ホルスタイン柄、蛇皮柄などのアニマル柄のスーツ。
お守り袋のような模様の入ったスーツ、
北村さん曰く「電車のシートの中にいるみたい」とのベルベット?のような生地のスーツ(しかもピンク)
など、まずそこら辺を普通に歩いていてもお目にかかれない、個性的な洋服の数々をお召しになってます。
蛇皮柄なんて最初見たとき、ちまきを包んでる木の皮かと思ったww
ただ最初の方はそう奇抜でもないんですよね。
ラスボス聖夜ですから、聖也派のみなさんと差別化すべくネクタイやジャケットの色などで目立つようにはしておられますがオシャレで収まる許容範囲内。(エステ会社のパーティーでほかのホストの皆さんがブラックフォーマルなのに上下白で結婚式の新郎みたいになってますがww)
ところが三話あたりから急に大阪テイストがさく裂し始めます。
きっと、「この衣装はさすがに無理やろww」っていう衣装でも北村さんが着こなしちゃうもんやから、
「北村一輝マジかwwwww」ってなもんでスタイリストさんが楽しくなったんでしょうな。
(これバンビーノ見た時も同じ事思いました。)
実際、サングラスを何十個と用意されたところからも気合の入れようがうかがえます。
(しかもサイトで値段見たんですけどすごい高いんです)
だって、相手はx聖人様ですよ?インド人であり古代ローマ人テルマエ・ロマエの北村一輝ですよ?
どんな奇抜な衣装でも北村一輝様の完全勝利ですよ。
ええ、完全に着こなしてらっしゃいますとも。
要潤さんが撮影中受けた取材で「本当は聖也派のホストが演じたくて、中でも聖也を演じたかったが、北村さんのハマり具合をみて諦めた」との趣旨のことをおっしゃってたと見て「たしかにあのお召し物の数々を着こなすのは難しいわな」と変に納得してしまいました。
ただ、ホストの物語なので基本的に夜、そして豪華なロミオや四天王が集まる胡散臭いバーなどの室内の場面が多いし、北村さんが服に全く負けずに着こなしてらっしゃるので、見ているこちらもマヒしてきますが、
たまに、日中の野外やホテルのティールームなんかの日常的な空間の映像になると本当に浮いてますww。
恩人の津田様の画廊に上下白スーツに、白の毛皮の全身白のシロクマさんスタイルで、大きな薔薇の花束をもって日中外ロケされてる場面がありますが、
よくこの格好で外歩いたなと本当に笑えます。何回見ても笑えますwwww
しかし、予算の関係上なのかお洋服を結構着まわしてらっしゃいます。
個性的な服が多いからすぐわかるんですよね。
聖也さんのお話はこれぐらいにして、肝心の夜王のストーリーなんですが
まず、ホストとしては規格外の遼介が頼まれてもいないのに、客のプライベートな問題にがんがん首突っ込んで、最後は当然円満に解決する水戸黄門パターン。
そんな遼介に共感するホストが増えていき仲間ができる。
ラスボス聖夜とのナンバーワン争い。
最後はロミオの共通の敵を倒すべくライバル聖夜と聖夜派のホストと共闘。
ロミオ完全勝利。
ってな感じで結構よくある話です。安心して見てられる万人受けするストーリーという感じですな。
まあ、個人的には特に水戸黄門部分があまり好みではないんですよね。
頼まれてもいないのに勝手に首突っ込んで、うまく解決できなくて死ぬほど客にキレられて最後まで許してもらえないとかの方が好きです。
でも、遼介派聖也派の主要ホスト達が全員キャラ立ちしてるのがこのドラマの良い所ですかね。
聖也さん金ちゃんがキャラ立ちしてるの当然として
遼介派の修さんは頼れて優しいお兄ちゃん、夏輝アホで可愛い弟キャラ。
聖也派の蓮は、客を金としか見てない性悪と見せかけて、派閥を統率できる面倒見の良い聖也さん大好きマン。
大河は、粗暴で暴力的と見せかけて、蓮が聖也さんに反抗した時、どうしていいかわからずオロオロする可愛い一面あり。
光は、聖也派に籍を置きながらも、いつ裏切るかわからない信用できない奴のように見せかけて、恩義がある聖也さんに絶対服従。
(特にウケたのが、最終回にロミオが反撃するため聖也さんが六本木のホストクラブに出戻っていた連を連れ戻しにいくんですけど、聖也さんに幻滅していた連は最初迷惑そうな感じなんです。まるでヒモの彼氏が職場まで訪ねてきたキャバ嬢のようです
が、聖也さんが「自分の派閥が動かせるのか?それが出来るのは漣だけだ」と伝えるとうれしそうな顔して速攻で聖也さんのもとに帰ります。ってどんだけ聖也さん大好きマンやねんww
っていうか結構製作者サイドがBL要素ぶっこんでますよねこのドラマ。)
みたいな感じで誰一人被ることなくキャラ立ちしてて面白いです。
が、結果的に脇がキャラ立ちしすぎて主人公が一番影が薄いという残念な結果にww
しかも影薄としてキャラ立ちする程でもない本当に残念な影薄具合。
後、漫画原作だからか、すごい大げさな効果音が動作ごとについていて笑えますw
ただ歩いたり、ジャケットを直したりするだけで「ズッサっ」みたいな感じです。
おまえら、サザエさんところのタラちゃんか!?って感じです。
ところがさすがわれらが北村一輝。
2・5次元どころか二次元に一人だけ実写で放り込んでもまったく違和感が仕事しないであろう特性をいかんなく発揮!!
奇抜な衣装でも大げさな効果音だろうが朝飯前で自分のものにされておりますwww
という感じでストーリーは自分好みじゃありませんが他の要素でドラマはものすごく楽しめました。元々、ストーリーはクソでもお気に入りの場面が一つでもあれば楽しめる人間なので大いに面白かったです。
ただ残念なのが、聖也さんがラスボスだからか、それとも人間味を極力出さないためか、北村さんが意識的に?地声より低い声で演技されており、
地声が高い一輝が無理しているせいかときどきセリフが棒読みに聞こえるのが残念ですね。